Unity Essentials を終えた感想(Unity学習12回目)

(約 4,800文字の記事です。)

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Unityの学習。公式のチュートリアル「Unity Essentials」を終えて感じたこと。

Unity Learn
Unity Essentials Pathway - Learn Game Development for Beginners | Unity Learn Master the basics of Unity with the Unity Essentials Pathway. Perfect for beginners, this free learning journey introduces game development, 3D content creation...

対象読者はUnity初心者です。

目次

丁寧だけど一部に穴がある

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Unity Essentials、終えてみての感想。確かに丁寧で初心者向けなのだが、Unityド素人が「ではこれからやってみよう!」と思うといくつか初歩的な罠がある。Visual Studioのインストール周りとC#の紹介周り。この辺があまりにも簡素すぎた。

私はこのチュートリアルよりも先に以下の書籍でUnityの基礎をサッと押さえていた。

だからこそ上記のチュートリアルでもサラッと流せた部分があったのだが、逆に100%ド素人で上記チュートリアルを進めていくといくつかハマる罠があると感じた。

具体的には「インストールの手順関連」だ。Unityに関してはまぁいいとして、Microsoft Visual Studio関連は、ま、大人の事情でかなり簡潔に書かれている。(それに対して上記の書籍では丁寧に書かれている。)全体的にC#関連については意図的に簡素化しているようだ。多分コーディングになると嫌気が差すことを避けたのだろう。逆に書籍では序盤でC#の丁寧な解説がある。

Unity Essentialsでは本当にUnityの基礎から入るので「学んでいる満足感、何ができるようになるかの将来への期待感」が少ない。具体的に何ができるのかのビジョンをイメージしにくい。話が基礎過ぎるので実践までに距離感がある。これはしょうがないことだ。それに対して上記書籍では割と序盤から「具体例」のゲーム開発に入っているので分かりやすい。

なお上記書籍でも罠はいくつかあるのでこちらの記事を参考にして欲しい。Unityを全く知らない初心者目線での記事なので役に立つと思う。

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Unity100%ド素人は書籍から入るべし!

公式の無料チュートリアルよりも、お金を出してでも書籍でエッセンスがまとまったこちらをオススメする。

結果論だが、お金をけちらずに「まずは書籍から!」作戦が功を奏した。これはUnityでゲーム開発を目指す初心者の最初の「ゲーム開発に必要な最低限のスタートに必要な知識とその可能性の紹介」をズバリ簡潔に紹介している点がいい。Unity Essentialsでは紹介されていない項目であってもゲーム開発に必須の項目は、優しく丁寧に解説している点がいい。(当然ながら深くはないがヒントはたくさんあるので初心者にピッタリだ。)

上記書籍は理想的には手を動かして1周した方がいいが、C#スクリプト系だけを読み飛ばして1冊を通読したとしても、価値がある。ぼんやりとでも身に付けた知恵を生かして公式のUnity Essentialsを実施すると学ぶことが多い。

特にゲーム以外の、映像製作系ではスクリプトの知識は不要なので読み飛ばした方がいい。むしろレンダリングに関する「見え方」の学習を進めた方がいい。後述する「Creative Core(クリエイティブ コア)」の学習パスウェイに早めにシフトしたほうがいい。

課題提出は保留で次に進むべし

コースの途中でいくつか「作成データをUPして!」という課題がある。だがこれは無視してOK。初心者がチュートリアルで身に付けた知恵で生み出した成果物など、たかが知れている。誰得である。そしてそのミッションを達成して得られるご褒美など大したものではない。なので課題提出系は「次に進む」で保留状態にしておいて問題ない。

だからUnity Essentialsについては全てのミッションをパーフェクトに実施する必要はない。要らないと思った課題についてはスキップして次のチュートリアルを読んだ方がいい。

目的はチュートリアルのコンプではなくて、あくまでもUnityの初歩を身に付けることなのだ。だから手段と目的を見失ってはいけない。そもそもUnity公式チュートリアルを制覇したという事実が今後のクリエーター活動に役に立つ事は、ほとんどない。The 自己満足。

自己満ならば趣味の時間で後から未達成の項目を復習してもいい。今回の目的はそこじゃない。だから自分にとって役に立たなそうな項目は速読でスキップしてもいいのだ。だが最低限目を通すだけは通しておいた方がいい。のちのちに何が役に立つかは誰にも分からない。

本命は「クリエイティブ コア Creative Core」コース

私は「Creative Core」コースに取りかかった。多くのクリエーターにとって、特にUnityを学び始めたクリエーターにとっては、実はUnity Essentialsはただの準備体操でしかない。本当に必要な情報は実は次のステップ「Creative Core」のチュートリアルだったのだ!

とはいえ階段を一段飛ばしにするとかえって非効率になったりするから、Unity初心者はまずは教科書+Unity Essentialsから入った方がいい。その方が時間効率がかなりいい。

とはいえ何事も基礎を大事にしすぎると「全体像を把握するタイミングが遅くなる」傾向にある。なので、まずは何でも1周目は浅く広くを意識しつつ全体像を把握することを考えたほうがいい。その後2周目、3周目で記憶の欠落や各種予備情報を補充した方がいい。まずはあっさりでもいいから1周したほうがいい。

映像製作やアニメーション製作用途でUnityを使う場合、ハッキリ言ってコーディングのノウハウはほとんど不要だ。あれば便利で楽ができる程度で、本質じゃない。なのでUnity Essentialsの終了後にはコーディングのコースではなくて、そのとなりの「Creative Core」コースに行った方がいい。そして今はCreative Coreコースを学んでいるが、それこそがまさに私が知りたかったことだったのだ。

「Creative Core」コースには一般的な3DCGクリエーターにとってもかなり有益な情報が丁寧に書かれている。Unityを使っても使わなくても、3DCGを学ぶ人にとって共通する3DCGの常識について、色々なところで丁寧に書かれている。ZbrushオンリーやBlenderオンリーでは曖昧だった知識について、Unityのチュートリアルでは正確かつ簡潔に解説されている。

Unityはいいと再認識。初心者を丁寧にケアする体制ができてる点が素晴らしい。

ここでも繰り返し「英語力は我が身を救う」

Unityの各種コースのページ言語は基本は英語にした方がいい。それプラスでWebページ単位のGoogle翻訳を基本とすべし!Chromeブラウザをオススメする。Google翻訳の精度は高いのでページ翻訳は有効活用したほうがいい。

とは言え、ちょっと複雑な構文だとGoogle翻訳でも「分かりづらい日本語」になる。そういうときに英語ページを表示させて原文で理解するとスッと理解できると正確な理解が進む。なのでUnityでも、いやUnityというゲームエンジンだからこそ、英語の基礎力は身に付けておいた方がいい。後々の実務レベルでも海外製のアセットを使うことが必ず出てくるので、そうなるとUIボタン類は当然ながら英語なわけで。

日本語UIにしがみついても振り払われるだけなのだ。なので最低限の3DCG英単語くらいは頭にたたき込んだ方がいい。

英単語以外にも、一般的な最低限の英語文法は身に付けているほうが有利だ。というか学べ!(笑)絶対に損しないから。結局は一般論である「英単語、イディオム、構文」この3つはどうやっても語学学習からは逃れられない。

DUO 3.0

DUO 3.0

  • 作者:鈴木陽一
  • アイシーピー

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【結論】書籍スタートで、その後公式チュートリアルで補強

これが私の今の感想。まずは「全くゼロ」な初心者を対象とした書籍からスタートする。そしてざっと通読したら、手を動かして理解を進めて見るもよし、スキップしても良し。

その次に公式チュートリアル「Unity Essentials」を丁寧に読み込む。飛ばし読みすると痛い目にあう。それだけ基本的なことが丁寧に書かれている

それが終わったら次は、ゲームではなくて動画関係にUnityを使いたい場合にはコーディングが不要なので「Creative Core」にジャンプして学習を進めればいい。「時間軸方向に決まり切ったアクション」しか起こさなくていいアニメーションや動画作成の場合には、コーディングは不要なので下手にC#に深入りせずとも目的を達せられるはずだ。だから早々に「Creative Core」進むべきだ。そっちのほうが「より一般的な3DCGに関する解説」なども多い。

もしコーディング関連をやるにしても、まずは「Creative Core」をさらっと通読してからの方がいいと思う。3DCGに関する共通知識はコーディングエンジニアであっても知っておく必要がある。

というわけでようやくUnity Essentialsコースを卒業してCreative Coreに進んだのでした。

今回の創作活動は約3時間30分(累積 約2,762時間)
(809回目のブログ更新)

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著:北村 愛実
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