
Rhino 3Dの学習 38日目。昨日考えていたいくつかの「ライノ 3D」を使いやすくするためのカスタマイズを今日実装していた。2つの機能をコマンドマクロ化できた。そのうち1つは、せっかくだからボタンUIにしてみた。たった2つの機能を実現させるために4時間かかった😭

知らない機能を使うってことはイコール「できるかできないか分からない」ものなのだ。それが挑戦というものだ。今回は何とか上手く理想的に実現させることができた。
色んなことに挑戦慣れしていても、このギリギリ「できるかできないか」に肉薄したときのブレークスルー感は、いつも怖い。できなければ「何の成果も得られませんでした!」の恐怖。できてしまえば「やっぱりできた!」になる。この境界線の上を綱渡りする瞬間は、何度乗り越えても、やっぱり怖い😖
(約 3,600文字の記事です。)
アートギャラリー
完全オリジナルの適当造型。作業平面の設定自動化の動作検証用の自動車もどき。他のUFOや板はあとで動作検証のために追加した謎のオブジェ。


作業平面 CPlaneのテスト用なのでフィレットは使わず、面取りChamferで。それでもこういう複雑な形状になった。フロントガラス面は自由曲線の直線化サーフェスで切り取りしている。なのでボディの全てが平面というわけじゃない。それらが組み合わされてもなお、自由な面取りやフィレットは楽しい。これはBlenderでは味わえない。


こんなのはポリゴンモデリングでもできるでしょ?と言われば「できなくもないけど、今後どんどんフィレットの追加や平面を自由曲面に変更しながら整えていくよ?」と考えると、こういうデザインをポリゴンモデリングでスタートってのは、結構キツいと思う。トポロジ依存がいつもついて回るからだ。
かといってハイポリでスカルプトすると今度は「でこぼこのない綺麗な曲面」を作ることがかなり難しくなる。緩くて滑らかな曲線、これがライノ 3DやCADの強みだから。ハイポリスカルプトは対極にある。なのでひたすらにスムーズブラシ地獄になるのだ。理屈は通っている。
なんで4画面なの?
ライノ 3Dのデフォルトのビューは4画面ビュー。


んで思ったわけ。



なんで4画面でいいのだ?サイコロは6面体だぞ?
6方向から眺めて+パースペクティブ=7画面必要じゃね?と。何でも前後左右上下対称なわけがない。4画面だと地球儀の8分の7の面積しか眺められない。(日本を真正面に置いて考えると、おそらく西アフリカあたりが見えないはず。)また南極大陸の形を理解できない。要するに眺め回す上で情報量が足りない。
360度眺めるためには少なくともサイコロみたいに6面の情報が必要だろう。それを補うパースペクティブ表示だが、パースペクティブ表示だけに頼る必要もない。



最初から、4画面よりは7画面のほうが情報量が多い。当然。
私はエイリアスを使ってキー操作だけでダイレクトに「最大画面のまま4画面の各々に一発で切り替え」をしている。だが昨日まではこの4画面にしか切り替えられなかった。Left, Back, Bottomには非対応だった。だが常時7画面にすればそのエイリアスも使えるようになる。使い勝手そのままに7画面に対応させられる。このほうが真の意味で自由な画面切り替えになる。
7画面化した
色々試行錯誤した結果、Rightの端っこに切手サイズの3ビューを押し込むことにした。


ついでに、学習した知識を使ってボタン化。左クリックと右クリックの機能も追加。そしてアイコンもデフォルトアイコンをベースに少し改造した。The 自己満足😍


この7 / 4画面切り替えを自由にするためには、7画面のレイアウトをインポートする必要があった。色々調べたら、一度テンプレートファイルにレイアウトを保存し、専用のコマンドでファイルを読み込めばレイアウトだけがインポートされるようだ。それをコマンドマクロに仕込んだ。
Left, Back, Bottomは参考情報なので小さくていい。基本的にはどのビューも最大画面で操作するので、この7画面全体ビューは時々しか使わない。使うとしても主にTop, Front, Rightで作業する。Rightビューはあまり出番がないので。



もしかしたら将来的にTopかFrontの横に配置するかもしれないが、些末な問題だ。4画面+3画面という考え方に違いはない。
ここまでは1.5時間くらいでできた。
新規作成の作業平面に一発切り替え
ここまではワールド座標を上から見たTopの平面が基準になっている。だがライノ 3Dではカスタムしたオリジナルの作業平面を作成して名前を付けて保存できる。そしていつでも簡単にそれらを切り替えて作業できる。
作業平面自体は3点指定でサクッとできる。名前を付けて保存もごく普通の操作だ。だがその作業平面の切り替えが「一発でできない」のだ。



作業平面の切り替えが「驚きの1画面ずつ」なのだ😱これに気が付かず「なんで上手くいくときと行かないときがあるの?マクロが常に正常に動かないの?」と沼にはまった。
まさかの1画面ずつ変更の仕様だったとは……。ありえん……。
4画面ならまだしも7画面で同じ操作をプチプチと7セットもやりたくない💢またWorld軸に戻す際にもまたプチプチと……。The 地獄。
というわけでエイリアス一発で7画面の作業平面を一括切り替えしたかった。今日はこの挑戦に2.5時間持って行かれた。だが最終的には満足いく実装でエイリアス化できた。コマンドマクロ万歳である😤
- エイリアスを打ち込んでSpaceキーで発動
- 作業平面の指定では軸の矢印をビュー上でクリックして指定(GUIで指定できるのがいい)
- 1秒で7画面の作業平面が一気に書き換わる
- 標準に戻したければ、World Topに戻るように作ったエイリアスを打ち込めばOK
たったこれだけ。
実際の作業例。すでに4つの作業平面を保存済み。エイリアス入力後に4つの作業平面の軸の中から、お好みの作業平面の軸をクリックすれば、


一瞬でこの通り😍


そう、このUFOは実はこの作業平面で作成を開始したオブジェクトだ。このビューで見れば一発で分かるだろうが、パースペクティブビューでは気が付かない。
同様にこちらのテスト結果では、


バンパーの面に合わせて板を配置するテストでした。
あとはWorldの各ビューに対応するCPlaneに戻すエイリアスで元通り。2秒で全7面の作業平面の切り替えができる。


これでもう任意に作成した作業平面とお友達だ。いつでも自由に使いこなせる😍
分かる人にしか分からない効率化だが、私にとってはとっても重要なカスタムだった。これができるとできないとでは、作業平面の活用度がまったく変わってくるからだ。そのポテンシャルを感じたからこそ、序盤でカスタムして自分のツールに仕上げておきたかった。
今回はちょっと手こずったが、満足😊



人生でこんなにもビューの視点切り替えにこだわったことはなかった。ほとんどがパースペクティブビューの1つで「ごり押しで」作業していたからだ。Zbrushは必然的にそうせざるを得なかったし、その影響でBlenderでも三面図の視点で作業をしたことがほとんどなかった。
だがライノ 3Dになってからはメチャクチャ視点切り替えをして「正確な作業」をしている。
そう、正確な作業のためには三面図の各視点がとても重要になる。それプラス「スナップ機能」だ。ライノ 3Dはここがとても充実している。今回はそこに「自由に設定した作業平面」がメンバーに加わった。自由度がまた1つ上がった👍



機能面で言ってもポリゴンモデリングツールとの違いを色々感じているる。
今日のライノ 3Dはここまで。
そろそろ色々と復習したい。あのコマンドのアイコン、どこだっけ?が増えてきた……。
ライノセラスを学び始めた初心者によく効くノウハウをnoteのマガジンにまとめています。興味のある人はぜひご覧下さい😊


今回の創作活動は約1時間30分(累積 約4,284時間)
(1,062回目のブログ更新)
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