(約 1,900文字の記事です。)
Blender用のリトポロジーツール「RetopoFlow」のVer.3.2.9(2023/01/20 時点での最新版)について、既知のバグや問題点についてまとめました。
ここ数日にわたって開発者のジョナサン氏とチャットでやりとりをして手に入れた公式な情報です。
はじめに
RetopoFlow最新版はBlender 3系でしか使えない
最新のRetopoFlow 3.2.9を使うためにはBlender 3系を使うしかありません。BlenderのAPIが2.9系と3系でまたまた色んな変更があったらしく、開発側は「RetopoFlowの今後のメンテのためにサポートをBlender 3系以降に絞った」とのこと。
つまりRetopoFlow 3.2.5以降はBlender3系で使ってね、ということだ。
いよいよBlenderも3系が主流になったということだ。2.8, 2.9系は役目を終えた。シフトのときが来ていると感じた。
さて、次からが本題。まずはバグ情報から。
【バグ】以下の2つのボタンの挙動が同一
Ver.3.2.9ではどちらを選んでもat Cursorの挙動になってしまう。at Activeボタンが機能していない。これが困る点は、例えば左右対称編集機能をONした場合、at Cursor ボタンではミラーリングの境界面が3Dカーソルのある場所に設定される点。
正常ならばat Activeボタンを選んだ場合、オブジェクトの原点(今回はスザンヌの左右中心)にミラーリングの境界面が設定されるはずなのだが、今はバグでどちらを選んでも3Dカーソルのある位置が境界面になってしまう。
2つのボタンの挙動の違いが分からないので教えて!と聞いてみたところ、バグとのこと。次回修正予定とのお返事を頂けました。
暫定的な対処方法
ジョナサン氏曰く「3Dカーソルをオブジェクトの左右中心にセットしてからRetopoFlowを使って下さい。」とのこと。
致命的なバグはこれ1つだった。
次はちょっとした気になる挙動について。
オートセーブ関連の謎の警告ボタンが表示される(無視してOK)
リトポモードを何回か使っていて気が付いた。オートセーブからの回復をしますか?という警告ボタンUIが表示されることがたまにある。別にBlenderが落ちたりRetopoFlowが落ちたわけでもなく正常に作業していても、だ。
これについてもジョナサン氏に聞いてみたところ「特に困っていない場合には無視してOK」とのこと。
これは本来、BlenderやRetopoFlowが予期せぬ終了をした後で、オートセーブ系のBlendファイルを開いた後でこのボタンを押すことで、ターゲットメッシュのサイズ異常を回復させるためのボタンらしい。
そういう状況になっていない場合には気にしなくてOKとのこと。
色々試したところ、Blendファイルを上書き保存したり別名保存することでこのボタンUIは消えた。ま、気にしなくてOKと言うことだ。
部分的な非選択手順に制限あり
例えばポリストリップツールではShift + ドラッグで選択部分を追加することはできる。だが逆に選択済みの面の一部を非選択状態に戻すことができない。
古いバージョンではそれができたのだ。今回、RetopoFlowの使い方マガジンを改訂していてこれに気が付いた。
ジョナサン氏に聞いたところ、現在の仕様ではこれは無理とのこと。強いて言えば一度ポリペンツールに切替えてから非選択面のある状態にし、再びポリストリップツールに戻すしか手がない、とのこと。
あるいは当然ながら、一度全部を非選択に戻してから再選択し直すしかない。
なおジョナサン氏によれば今年の後半を目処に、新しいRetopoFlowバージョンの発表を予定しており、その新バージョンでは選択操作を完全にBlenderのそれと同じにする予定、とのこと。なので楽しみに待ちましょう😍
今回の創作活動は約2時間(累積 約3,140時間)
(879回目のブログ更新)
筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(Amazon様の商品を宣伝することで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
以下の商品名や画像アイコンをクリックしてからAmazon様で何かお買物をして頂ければそのご購入総額の1~2%が私に寄付されます。クリック後に別の商品のご購入でもOKです!誰が何を買ったかは私に通知されませんのでご安心下さい😊
また当サイトは楽天アフィリエイト、バリューコマース Yahoo!ショッピング アフィリエイト、および第三者配信の広告サービス(Googleアドセンス)を利用しています。