(約 2,600文字の記事です。)
手っ取り早く直すためには筆者開発のZbrush用プラグイン「Back To the Center」プラグインを使えば早いのです。
元々、斜めに配置したオブジェクトの傾きをリセットして指定点を原点に移動させるために開発したプラグインなので、左右対称編集についてはどんな状況からでもそれが可能です。
実はコツコツやると何とか直すことができます
実はコツコツやると何とか直すことができます。参照オブジェクトとなるキューブなどを配置し、角度情報をそれに保存したり取得したりし、サブツールの結合と分解を繰り返せば。ですが私はそのコツコツやる無駄な作業が嫌だった。全然クリエイティビティがない。単なる単純作業、修正作業だ。
そして1つのサブツールならまだしも、毛束群のような複数のサブツールを「結合し、回転移動させ、ばらし、修正し、再び結合し、再びばらし、サブディビジョンレベルを復元させる」というのは手間が膨大になる。とても嫌だった。おまけにサブディビジョンレベルがある場合にはそれの再構築が前提になるため、トポロジ変更を伴う編集ができない。不完全でとても不便だった。
というわけでBack To the Center(BTC)プラグインの登場だった、という過去があります。既に2年近く前の試行錯誤の話です。。。
Back To the Centerプラグインを使えば解決
元々、斜めに配置したオブジェクトの傾きをリセットして指定点を原点に移動させることができるプラグインなので、原点に移動させるのは簡単。
(2020/09/16 追記)
YouTubeで紹介動画を公開していたのを思い出したので追記。
動画の続き(プログレスバーの位置でご判断下さい)。
目的のメッシュが原点に移動して左右対称な位置に来たら、後は修正したいところをマスクし、その後反転。変形(Deformation)からスマート再シンメトリ(Smart ReSym)をクリック。
一度BTCを実行してしまえば回転情報はメモリに保持されているので、2回目以降はワンクリックで原点移動と元の位置とに往復可能です。回転情報はSaveボタンを押して名前を付けて保存しておけばZbrush再起動後にも利用できます。何回もトランスポーズツールで線を引き直す必要なし。これの開発と実装に結構苦労したという過去の思い出(笑)
手間暇かければ無料でも何とかできる
これは否定しない。ネットで調べればいくつかやり方が出てくるだろう。ただし複数のサブツールを全く同じように移動させるとなると大分めまいがする。手順がサブツール群の数だけ増えるわけだから。
一方、Back To the Centerならば回転情報を他のサブツールに一括ペーストできるしまとめて回転移動可能なので、まとめて移動&編集後に元の位置に戻すことがワンクリック。開発時にはとにかくワンクリックにこだわっていた。最小の手間だから。
手間を取るか、費用をかけるか
とにかく効率重視のプロ志向なツールとしては、時間を金で買うというセンスは重要だと思っている。その分質を高めれば結果としてアウトプットの価値が高まるため、プロとしての仕事の質が高まるのは間違いない。手間を取るか、費用をかけるかの違いはある。それは各自の自由だ。
Back To the Centerは10万文字を超えるソースファイルでできている。ちょっとやそっとでは作れない。それだけ堅牢に作ったし、やれることにも価値があると信じている。そして沢山のプロの方々に支持されてご愛用頂いている。
メッシュが今の位置と左右対称な原点位置とにワンクリックで移動&往復できるということに価値を見出せるかどうか。まぁ、それだけのツールです。
今回の創作活動は約1時間30分(累積 約1,663時間)
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