(約 8,100文字の記事です。)
ここ1週間ほど集中的にWordPressで「できること・できないこと」を試行錯誤してきた。そして自分の要求がWordPressで満たせることが分かったので、作業メモとして残しておく。そろそろ頭の中がぐちゃぐちゃになってきたので、分かりやすい形に整理したい。
結果として、2021年11月現在のはてなブログとWordPressとの違いも明らかになったのでここにまとめておくことにする。
対象読者はWordPressに興味がある人、メーカー製ブログからWordPressブログへ乗り換えたいと思っている人。
WordPressの基本は3つ
- 情報収集
- プラグインインストール
- 実践しながら設定を煮詰める
基本はこのループだ。当然最初にバックアップが入ってくる。このループで「やりたいこと」ができる情報を最初に発見することができれば、ほぼ実現できる。そして大抵のことは先人が実施していて、何かしらの形でウェブ上に公開してくれている。日本語情報がなくても英語情報なら手に入ることが多い。
なので、WordPressをやるということ=自力で情報収集&トラブルシュートができる人(やる意思がある人)に限られる。
「面倒臭いからいいや」という人は残念ながらメーカー製ブログ+Wixなどの簡単HP作成サービスを使うしかない。
レンタルサーバ選びは重要
これについては長く書いたのでこちらの記事をご覧下さい。
私は今、スターサーバでお試し中だが、ほぼ間違いなく契約予定。というのも、独自ドメインが別で必要ななったことと、長期契約でサーバ代を抑えられる点と、今ならば半額セールがまだ使える期間中だから。ハイスピード半額3年プランを検討中。
さて、ここから実際にWordPressを触ってみてテストサイトを構築した感想を。
長くなったのでまずは「できることを端的に」書いてから、その後、興味がある人は後半をお読み下さい。
一応前提として、
- テーマはLightning+各種VKプラグイン
- エディタはブロックエディタ(Gutenberg)
- (クラシックエディタは使わない予定)
- CSSなどのカスタムはしていない
というシンプルな初心者スタイルを貫く前提での話です。
はてなブログとの比較
はてなブログでできることは全部できた。
WordPressで「既存ブログサービスようなアレはできるかな?」と調べれば、大抵はジャストフィットするプラグインが見つかるし、その使い方サイトもたくさん出てくる。結果として、以下のことが実現できた。
- 画像の常時センタリング(ただし投稿時に自動センタリングする設定にすることで対処&妥協した)
- 画像クリック時に自動で拡大&元に戻る
- 自動の目次、サイドバーに張り付く目次
- マークダウン記法が使える
WordPressの強み
はてなブログ以上のことができる。
- ブロックエディタ+マークダウン=リアルタイム表示(WYSIWYG)
- データベース内の「特定の文言の一括置換」(プラグインで実現)
- 再利用ブロックによる「ブログ内で共通するパーツ」の一括変更
- 画像に枠線(白背景に白ベースの画像だと枠が欲しくなる)
- 画像の読み込みが早い(表示サイズの軽量ファイルを表示時に読み込む)
- アップロードした画像の管理が楽(タイトル、ALT属性がつけられる)
- 使い回し画像をライブラリから探しやすい(後述)
- マークダウンを使いながらもD&Dで表示画像サイズを変えられる
- 公開記事をキープしたまま修正中記事の別保存&公開時に上書き(プラグインで実現)
- タグクラウドが使える
- カテゴリの階層化の管理が普通に簡単
- カレンダー、パンくずリスト、サイド目次設置などが普通に簡単
作業の効率がはてなブログと圧倒的に違う。マークダウン記法がリアルタイムで見た目に変換される。マークダウン+見たまま編集という具合。
他には画像の圧倒的な取り扱いのよさ、改訂作業などもしやすい。
他にもLightning+VKプラグインの機能として、
- 蛍光ペンの表現
- カラフルな枠線や会話ポップアップなどのリッチな表現
- レスポンシブ対応の上下余白の挿入
- テーマのデフォルトでかなり普通に見えるほどの完成度
表現力を充実させられる。長文になると絵面が単調になるが、そこに吹き出しや「ポイント!」などが付いたカラフルなボックスがあると飽きない。
はてなブログの画像管理
はてなブログは画像管理が絶望的。
WordPressは画像管理がとても楽だ。そしてブログへの挿入も簡単。
だが、はてなブログでは以下の悩みがあり、実質的に画像は管理できてない。
- アップロードした画像を文字列で検索ができない(タイトルをつけても利用できない)
- だいぶ以前に使った画像を探し出すのが大変
- もし探し出せてもそれをブログに挿入するのがとても手間
- そもそもブログ記事執筆時にタイトルやALT属性などをすぐにつけられない(要はてなフォトライフ?)
結果として、記事執筆時に画像をD&Dする以外に何もしていない。使い回しの画像があっても、その都度、PCから新規アップロードしている。非効率だ。
WordPressの画像管理
WordPressは画像ライブラリの管理が秀逸。
WordPressの画像管理は簡単。メディアライブラリに対して、
- 記事執筆時にアップロードする
- 事前にアップロード済みの画像を選択する
いずれでも手間は一緒。そしてメディアライブラリのいいところは、
- 画像にタイトルやALT属性をいつでもつけられる&変更可能
- キャプションや説明までつけられる&変更可能
- 画像をタイトルで検索できる
はてなブログで手間だったことがあっさりできるのだ!例えば過去に使った「あのタイトルの画像」は検索にタイトルを打ち込めば絞り込まれる。それをクリックしてブログに挿入できる。そうなれば、過去の画像の使い回しが超絶簡単なので重複画像も増えない。何より快適(笑)
そしてアップロードした画像の代替テキスト(ALT属性)とタイトルさえつけていれば、後からでも参照しやすい。はてなブログでだるい作業がWordPressで便利機能になっていた。
こりゃ当然ながらアフィリエイターはWordPress一択だ。はてはブログは選ばない。
ここまでくると、さすがにはてなブログに戻れない。
WordPressのデメリット
対価としてWordPress設置と管理運用の知識と責任。
もちろんこれらのメリットを享受するためには、WordPressの設置と今後の保守管理の責任がある。また各種プラグインのアプデによる不具合への対処など、コンテンツ管理者として戦わなければならない難敵も多く待ち構えている。それらを乗り越えてこその自由さなのだ。これは忘れてはいけない。
面倒臭いのが嫌ならば、メーカー製ブログサービスが一番いい。WordPressは自由の対価として管理&導入の手間がある。
WordPressのブログ機能とは
ブログ機能はWordPressの一部でしかない。
WordPressを知らなかった頃はWordPressとは全く分からなかったが、全貌を知った今、WordPressのブログ機能はWordPressの一部の機能でしかないということだ。もちろんブログとしてカリカリにチューンしたSEO対策もできる。実際、有料無用関わらずたくさんの優れたブログテンプレートが出回っている。私はまずは無料のCocoonでブログを書くと思う。もし移籍するならば。
今回私がWordPressを試したのは企業サイトの作成。なので無料のLightningを使って開発中。見た目の美しさじゃなくて、情報整理のためのポータルサイトをできればいいので、デザインは別に他のLightningユーザーと差別化するつもりはない。アクセスしやすい情報整理ができていればそれでいい。綺麗な階層構造と検索性能があればそれでいい。
WordPressは内部に複数のブログ機能を設置できる
これができたことが私のWordPressに対する1つのブレークスルーだった。WordPressのブログ機能は、1種類に限らない。カスタム投稿タイプと設定することで、第2, 第3のブログ機能を1つのWordPress内に設置できる。ただ、現時点の私の知識+Lightningでは、WordPressのメインのブログ機能でしか実現できない機能もあるので、自由自在とはいかないが、使い方をきちんと決めて第2, 3ブログシステムを内部に設置することで、かなり柔軟なウェブサイトを構築できることが分かった。
ブログと企業サイトの共通点
ほとんどのWebサイトの情報は蓄積型=ブログ型なのだ。
この動画が私にとってのターニングポイントになった。
例えば企業サイト内でも、
- 臨時休業、出店情報、イベント情報などのお知らせは時系列作業
- 取り扱い商品の追加や廃盤情報も時系列作業
- (時系列作業とは別に見せ方の順を制御するのが普通)
- 商品はカテゴリで階層的に分けられる
- お知らせもまたカテゴリで分けられる
これ、実はブログ機能が複数あるだけ、ということが分かる。どれも基本的に時系列作業なのだ。企業サイトではこのブログ機能が複数あるのが当たり前。
それに対していわゆるブログとは、これを1種類だけ利用しているわけだ。企業サイトはWordPress内の複数ブログへのアクセス経路を提供しているだけとも言える。
そしてこれはメーカー製ブログやHP製作サイトでは絶対に手に入らない自由度がWordPressにはあるのだ。
WordPressのデータベース機能
WordPressの強みはデータベース機能+ウェブベースのUI。
WordPressを勉強すればその構造が分かる。本体はデータベースと設定ファイル群だ。WordPressというソフトはそれらを「ウェブブラウザからのアクセスに応じて動的にコンテンツを生成しているだけ」なのだ。データベースだから当然クエリで条件を絞り込んで、該当するものだけを返す機能がある。そのしぼり込み検索によって、データベースに情報を入れる経路と、データベースから情報を取り出す経路をWordPressに自動で切り替えさせることができる。
次で詳しく説明しよう。
サイト管理者は1人、でもユーザーの嗜好の種類は複数
これはよくある話だ。管理する人が一人でも、対象となる顧客の種類は複数ある。これをリニアに1対1で処理していくと、ターゲット層の種類の数だけ、管理者はその数だけ別々の管理作業をしなければならない。これが今までの普通のメーカー製ブログサービスやHP制作サービスの限界なのだ。
だがWordPressを使うと、管理者は画一的な決められた1種類の作業手順を行うだけで、あとはWordPressに仕込んだ「書くターゲット層向けページ」の該当箇所に勝手に変更内容が反映される、ということができる。例えば管理者は記事の最後にカテゴリをセットするだけで、各カテゴリのの新着情報や更新情報に反映されるという仕組み。
私の今の経験値では、メインブログ機能のカテゴリにしかこれをセットできず、AND条件のしぼり込みができないので、細かめにカテゴリをセットする必要があるが、それでも繰り返し作業時に適切なカテゴリをチェックするだけでいいというのはかなりの効率化につながる。
私のコンテンツの整理
例えばZbrushのプラグインが20種類以上もある。プラグインには
- リリース情報
- バグ情報&バグ修正情報
- 新機能に関する記事を書いた通知
いわゆる広報活動としてこれらが発生する。(これ以外にも当然プログラミングの実装作業と、使い方記事の執筆がある。)広報活動だけでも3×20=60種類もある。これを20グループで活動していたら頭がおかしくなる。
そこでWordPressを利用して、カテゴリは60個作ったとしても、その後の私の広報活動は上記3つのどれかを決め、20種類から1つのカテゴリ(プラグイン名)を選んで投稿するだけでいい。そうすれば仕込んでおいた各プラグインの紹介ページの上部にある「更新情報、バグ情報」一覧が更新&反映されるわけだ。
すると20種類のプラグインのうち特定のプラグインにしか興味がない人は、そのページをチェックすれば更新情報やバグ情報が分かる。他のプラグインの情報に触れずとも済む。
もちろんウェブサイトのトップページの更新情報にはどの投稿であっても新着情報としてリストアップされるようにしている。なのでトップページを見ればプラグイン全体に関わる活動をいつでも見られるわけだ。そればかりかプラグインに関する活動状況そのものをトップページでチラ見できる。
情報の整理
情報発信する側は特定の作業を行うだけで、情報を欲しい側はカテゴリわけされた各ページだけを見ることで「必要な情報にのみ絞り込まれた情報」にアクセスできるわけだ。あとは各ユーザーがお好みのページをチェックすれば、更新情報などの各種情報にアクセスできる。
要するに、情報の発信とフィルタリングの仕組みを事前にWordPressに仕込んでしまえば、情報発信側からWordPressに入れる情報は基本的に1種類、WordPressから画面に出ていく情報はフィルタリングされたN種類、という1対多の関係をWordPressに作らせることができるのだ。これがもし1対1なら大変だ。だから今の私のスタイル、ブログでの情報発信が破綻しているのだ。もうぐちゃぐちゃ。
私にとってぐちゃぐちゃなので、他のユーザーからしたらカオスでしかないだろう。
自前コンテンツをWordPressn集約する予定
多分今後、私はデジタルコンテンツをWordPressに集約していくことになる。WordPressはブログシステムではなく、CMSという名前の通り、コンテンツ管理システムなのだから、あらゆるコンテンツを管理するのに向いているのだ。ブログはその一部の機能でしかない。もっと統合的に効率的にコンテンツを管理できるだけの能力がWordPressにあることを知った。だからWordPressにデジタルコンテンツを集約させていくことに決めた。
遠くない将来、このブログもWordPressに引っ越す予定。場合によってはドメイン変更も有り得るが、.htaccessで転送させればドメインパワーの減少も抑えられるし。この辺については要検討だが、いずれにせよ、ブログはWordPressに引っ越すことは決定事項。まずはサイト作りが最優先だけれど。
自分が管理しやすい、ユーザーが閲覧しやすい環境を作る
- 自分が管理しやすい
- ユーザーが情報にアクセスしやすい
- 情報が管理されている
- 現在・過去・未来の情報にアクセスできる
WordPressで作りたいのはそういうサイトだ。自分でも管理しやすくするためのサイト。なのでまずは自分自身のためのサイトということになる(笑)次に、ユーザーにとっても利用しやすいサイト、情報を見つけやすいサイトにする。これらは共通する。見やすさ、情報へのアクセスのしやすさ。
現在・過去・未来をこのウェブサイトを見るだけで把握できるようにしたい。そうすればみんなが幸せになれる。
というわけで今後はあらゆる私のデジタルコンテンツをWordPressで管理しようと思います。少しずつ実行する予定。
ただし、お金のやりとりに関する部分は別。外部サービスを使って手数料を取られてでも責任は丸投げしたい(笑)さすがに顧客情報のセキュリティまでは構築できる知識がない(笑)なので基本的に集金関連はBOOTHに一本化する予定。noteのサービスもいずれはWordPress管理+BOOTHで代替できそうな予感。(noteの15~25%の手数料は高すぎる!)
コンパクトに、と言いながら今回も超絶長文に……。詐欺ですなw
今回の創作活動は約3時間(累積 約2,627時間)
(767回目のブログ更新)
筆者はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。(Amazon様の商品を宣伝することで紹介料をAmazon様から頂けるという大変ありがたい仕組みのこと。)
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