(約 2,100文字の記事です。)
前回の記事での結論、それはZRemesherだろうがQuad Remesherだろうが境界線を指定すればエッジがよじれない綺麗なリトポ結果が手に入ることが分かった。また両者の差はほぼないことも多い。細部を見れば若干の違いはあるものの個性の差程度。
となると、後は如何に楽してポリグループ割りをするか、ということになる。
CADから取り出した三角ポリだらけのメッシュをどうやって楽にポリグループ分けするか?
例えば左側の図、こういうメッシュなら法線グループの自動認識で簡単にできる。閾値の角度を何度か試せば終わる。
問題は右側の図、フィレット済みメッシュだ。CADを使うメリットの一つは複雑な形状でも簡単に均一なRの角丸化ができることだが、それはCADからの三角ポリまみれの出力メッシュにポリグループ割りをすることにもなるわけで。
フィレットが効いていると自動で法線グループで選択させても、実は思い通りの結果にならない。滑らかにつながっている部分では最小角度の1度で認識させても、平面と誤認する部位が出てくる。
これ、SHIFT+CTRL+クリック、反転、選択非表示、再グループ化、全体表示……をプチプチ繰り返すわけ?気が遠くなる。かといって閾値を大きくすると今度は曲面が含まれる部位が多数。
こことかもう処理しきれない。もはやただの苦行。これはアナログ作業だ。もっとデジタルに処理したい。
Blenderを使って楽に処理します
作業時間は2~3分程度。
後は選択範囲を頂点グループに登録していく。選択範囲が重ならない場合には1つの頂点グループに複数領域を登録してもOK。
必要な全ての平面を頂点グループに登録できたらGoBでZbrushに戻す。すると自動的にポリグループ分けされている。
処理後がこちら。
ZRemesher後、1万ポリ指定。結果1.9万ポリでした。
これをもしポリグループ分けしないとねじれる部分も出てくる。
(参考)
ちなみにこっちはBlenderのQuad Remesher、1万ポリ。結果1.1万ポリ。
ポリグループ分け後にそのままピンクと青のマテリアルに割り当ててBlender上でQuad Remesherをかけた。
感想
個人的にはBlenderのCキー押し、ブラシドラッグで選択や選択解除、右クリックで確定、その後頂点グループの上書き登録、の繰り返しの方がZbrushでのALT+クリックの白色ポリグループ選択よりも楽だと感じた。ZbrushのALT押しのポリグループ選択はミスするとUndoか色の上書きをしないとだめだからちょっと緊張する。Blenderでの選択の方が楽な部分もある。
これもZbrushの自動法線グループと組み合わせれば効率的にポリグループを作成できるだろう。
多分これでCADメッシュとリトポの話はしばらくおしまいかと
個人的には結論が出た。これでCADベースのメッシュはかなり自由にエッジ制御してリトポできそうだと確信。CADの細かなポリ割りも平面部分に関してはBlender経由で簡単にポリグループ処理できる。丸いところはリトポされるからどうでもいい。きっちり平面部分のエッジを与えるポリグループの指定が肝だ。だからBlenderで簡単に同一平面を選択状態にできることにはとてもメリットがある。さすがにこれだけはZbrushではどうにもならない。
ZbrushとBlenderの組み合わせは、やはり効率がいい。
これは間違いない。
今回の創作活動は約2時間30分(累積 約1,468時間)
(524回目のブログ更新)
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