(約 2,800文字の記事です。)
以前作ったプラグイン「3方向面から見て画面にフィットさせるボタン(旧:真正面から見て画面にフィットさせるボタン)」に相当する機能がZbrush2020で実装された。だが銃などの長尺物などはビューを切替えると画面からはみ出る。一方で当プラグインは常にオートフィットなので見切れない。せっかくなのでCamView相当になるように改良してみた。
ほとんど自己満足プラグインなのだが、せっかくなのでCamView自体の使い勝手も改良してみた。合わせ技で効率化を狙う。
モアイ像は要らない
これ、邪魔なんだよね。あるい一定の角度でしか動いてくれないし。そもそもスカルプト中に前後左右が不明なることはほぼない。正面フィットボタンを押して画面内に呼び戻せればそこからぐりぐりして作業すると思う。
なのでモアイ像を消してみた。
C:\Program Files\Pixologic\ZBrush 2020\ZStartup\CamView
純正ViewCamのDefault.psdからモアイ像だけを消して矢印アイコンを残しただけです。
……これを消すのかよw
PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTを使える人は自前でも作業できると思いますが、それができない人のためにpsdファイルを無料でご用意。
YtArrowsOnly.zipをDLして下さい。
設定ファイルと設定方法はこちらから無料でDLできます。
せっかくなのでプラグインも少し改良
純正CamViewとの違い
- 3方向のそれぞれの長さが異なっていても常に自動で画面内にフィットさせる(オートフィット機能)
- 常に画面の中央に表示させる(オートセンタリング機能)
この2点はCamVewにはない機能。
銃などの長尺物の3方向からのビューで特に威力を発揮する。
これを純正のCamViewでやると結構ストレス。毎回Fキーを押さないといけないし、タイミングによってはサブツールにズームインしたりするからとてもイライラする。
一発でこう表示されないものか、ってね。
サンプルはライトボックスのデモプロジェクト(DemoProjects)フォルダ内のライフルモデル.ZPR(RifleModel.ZPR)です。
ロードさせて純正CamViewを扱ってみて下さい。上記画像のようにならず結構大変です。正面と背面でも見た目が違いすぎて困惑します。(モデルが原点に対してずれすぎているため)
当プラグインではもちろん正面/背面どっちから見ても安定して画面の中央にフルフィットです。
この技術は以下のプラグインを作るために開発したエンジンを利用して実現させています。
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お布施をお待ちしております(笑)
純正CamViewと同じ機能
- ボタンを複数回クリックすると、正面/背面、右/左側面視、上面/下面というようにトグルする機能。
発想
せっかくなのでこのプラグインにもTopを追加し、クリックごとにトグル切替えさせれば純正CamView相当になるのでは?と思ったわけ。
純正CamViewとの違いは「オートフィット機能」。当プラグインでは常にキャンバスいっぱいにオートフィットするので、いちいちFキーを押さなくてもいい。
あと当たり前すぎて紹介するのを忘れていた「オートセンタリング機能」。これがないCamViewは結構使いにくい。画面上の変な位置で真正面を向かれても困るのです。。。
(平行投影時のみぴったりフィットであってパースビューでは少し見切れます。これはZbrushの仕様です。)
純正機能との組み合わせで利用すれいい感じ
結果、かなり広々とした。
モアイ像がなくなると矢印は邪魔にならない。ズームをいじらない単純なトグル機能として活用できる。
もちろん当プラグインをこの3軸の矢印の代わりに使えばこれは非表示でもOKだ。
またZbrush2019.1.2でも動作確認したので、Zbrush2019で利用する際にもCamView相当のことが当プラグインで実現可能だ。
このプラグインはZbrush2019のほうで役に立つ可能性が高いな、というのは作り終えてからの感想です。。。
ダウンロード先
プラグイン(お布施)とモアイ像なし設定ファイル(無料)はこちらからダウンロードできます。
- Zbrush2020からモアイ像を消す
- 3方向面から見て画面にフィットさせるボタン(旧:真正面から見て画面にフィットさせるボタン)
今回の創作活動は約3時間30分(累積 約1,450時間)
(511回目のブログ更新)
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