Zbrushのマスクを使いこなす

(約 2,200文字の記事です。)

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Zbrushのマスク、使ってますか?確かにマスクをかける作業が一手間かかる。だからといって、何となくマスクを使ってませんか?Zbrushではマスクをきちんと使いこなすだけで造形の幅が広がります。何でもかんでもブラシ造形でってのはオススメしません。マスク+マスクブラー+ギズモで滑らかな変形も可能。

目次

マスクのかけ方3種類

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矩形のマスク(標準ではこれ)

誰でも知っているマスクのかけ方。以外と使いにくい。だって四角形なんだもの。もちろん円形バージョンもあるが出番がほぼない。

マスクラッソ(投げ縄選択可能)

Mask Lasso (Lassoの意味や発音はこちら。)

ペンタブドラッグで自由にマスク領域を作れるのでかなり便利。だが切り替えが面倒。だから結局マスクを使いたくなくなる。あと裏移りするというか、カメラ視点の奥側のポリゴンもマスクされるので、気を抜くとあらぬ部分までギズモで変形してしまうこともある。便利だが初心者キラー。

マスクペン(ポリゴン表面に色を塗るようにマスク)

これが一番確実で、塗ったポリゴン面だけがマスクされる。標準のマスクペンは肉厚の薄いメッシュに対して裏移りするので使いにくい。だがご紹介するカスタムマスクペンでは裏移りもなし。

大和 司

普通のマスクペンだと肉厚の薄いメッシュに裏移りしますね。裏移りしないマスクペンの作り方も有料記事の中にしっかりと書かれています。

で、本題。裏移りしなくなっても、筆圧が弱いと薄いマスクがかかるので、これまたギズモで変形させたときにあらぬ部分が変形することもある。

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マスクの具合が筆圧制御なので、微妙にマスクの濃淡があり、ギズモ移動などで100%移動してくれない例。だからZbrushのマスクは使いにくい、という印象を初心者に植え付ける原因。

望ましい例はこちら。

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じゃあ毎回ペン先をすり減らしてごりごり押しつける?No. スマートじゃない。

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マスクペンで簡単に上記のような結果を得るための設定方法はこちら。

有益な情報なので、リンク先は有料記事です。

約2,300文字/画像11枚

マスクツールもホットキー一発で切り替えられるよ

マスクツールや非表示ツールのための選択方法も、それぞれにペンが用意されている。なので、それぞれにホットキーを割り当てれば、キー一発で切り替えられる。割り当て方法は、ブラシメニューの中の小さなブラシアイコンをCTRL+ALT+クリック。

私の場合は、マスクラッソとマスクペンとの切り替えが多い。たま~に矩形。Tキーと修飾キーとの組み合わせで3つのマスクをホットキー切り替えしている。

マスク制御はマクロを使うとさらに快適

私の場合、Qキーに「編集モード+マスク全解除の機能」を割り当てているので、いちいち余白をCTRLドラッグもしない。Qキー一発。拡大して細部の作業をしていると画面から余白を見つけるのがうっとうしいことが多いのです。かといってわざわざズームアウトしてからCTRLドラッグ?いいえ、Qキーワンプッシュです。そして続きの作業をします。

同様に、Wキーにはマスク反転+Moveモードに入って「ギズモを非マスク領域の中央に自動で移動させる」ようにしてます。マスク後にWキーを押すとギズモが勝手に中央に設定されるので便利。

これは、

  1. マスク領域を作る(ぼかし含む)
  2. マスクの反転
  3. ギズモの呼び出し
  4. ギズモを非マスク領域の中央に配置

という手順をWキー一発で実行させている。これだけでもちりも積もれば山となる。他の修飾キーとの組み合わせで純正Wやマスク反転だけをなしにした挙動も設定している。

ギズモを中央に持ってくると、マスクラッソで「誤って背面もマスクされた」ことがすぐに分かる。なぜならばギズモの中心がオブジェクトの内側に配置されるので。正しくはポリゴン表面付近にあるべきなのだ。たったこれだけでもすぐにミスに気がつける。

この辺の設定は気が向いたら記事にします。

ただ、ギズモの方向リセットだけはマクロでもなんともならない。そのアクセス手段がZscriptでは用意されていないらしい。Zbrush centralにあった情報。

マスクのぼかし方の調整方法

細かいぼかし方の調整は、Tool > Maskingを眺めていじってみるといいだろう。
だがメッシュ上をCTRLクリックしたり、CTRL+ALT+クリック系が一番ということに落ち着くのだが。

今回の創作活動は約30分
(累積 約640時間)

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著:ウチヤマ リュウタ, 編集:堀越 祐樹
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